「クーロンフィーユ」第1部完結記念インタビュー(よしづきくみち先生) 第2回

「今は作品にて感じて頂ければ」

――連載が始まる前、フランス旅行に行かれたそうですね。

よしづき先生(以下、よ) ロケハンでした。残念ながら別マガ連載中は殆ど活かせませんでしたが…。

――5年以上「君と僕のアシアト」を描いていらっしゃったわけですが、「クーロンフィーユ」が始まり、描く上で変わったことはありますか?

 少年誌というジャンルに合わせて多少作風をカスタマイズしました。「君と僕のアシアト」では世界観や設定にも大きく焦点を当てましたが、「クーロンフィーユ」では科学的設定を活かしつつも、やはり出来るだけキャラクターをメインに描写していく事を課題としています。あとは少年誌の印刷に合わせて仕上げ方法も少しカスタマイズしてます。単行本の判型も小さいので、フキダシの最小サイズを引き上げる、など。

――「クーロンフィーユ」のテーマは「人間」や「触れ合い」だと伺いました。

 はい。現代に必要なテーマだと思いました。が、まあ未完な状態でテーマに関して多くを語るのも野暮ですので(笑)、今は作品にて感じて頂ければと思います。

第3回に続く)

よしづきくみち@tuchinokojita

東京都出身。漫画家。1993年講談社「アフタヌーン四季賞」佳作受賞。現在は「グランドジャンプPREMIUM」(集英社・4月23日新装刊)での連載開始に向け準備中。「クーロンフィーユ」第3巻は、第1~3巻電子版と併せて4月9日刊行予定。http://www.tuchinoko.com/